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2026.08.04高校教育

【進学コース】メディカル探究 横浜薬科大学との高大連携講座①:「薬食同源」の漢方世界とオリジナル七味唐辛子作り

横浜薬科大学 漢方薬学科の五十鈴川和人先生をお招きし、「薬食同源」をテーマにした特別講座が行われました。

日頃から口にする「食」と、体を治す「薬」はもとをたどれば同じであるという東洋医学の深い考え方を学び、体験実習からリスク管理まで幅広く知見を深めた一日となりました。


■  治す力と食のつながり「薬食同源」
講義は、昔から受け継がれてきた東洋医学(漢方)の歴史と役割からスタート。現代では西洋医学が主流ですが、天然由来の植物や動物などの生薬を組み合わせた漢方薬は、今なお私たちの健康を支える効果を持っています。

先生からは「静岡のお茶文化と健康」や「葛根湯の構成生薬」など身近な例が紹介されました。食材に含まれる栄養素がどのように体に作用するのか、食品グレードと医薬品グレードの違いなど、専門的なお話に生徒たちは熱心に耳を傾けていました。

■  五感で学ぶ!「オリジナル七味唐辛子」づくり
講義のメインイベントは、身近なミックススパイスであり日本固有の生薬ブレンドでもある「七味唐辛子」の調合実習です!「以熱治熱(熱をもって熱を治す)」の考え方に基づき、胃腸の働きを助け、体にこもった熱をおさめるブレンドに挑戦しました。

今回使用した材料(唐辛子、陳皮、黒ゴマ、けしのみ、あさのみ、山椒、青のりなど)は、青のり以外すべて漢方薬にも用いられる生薬です。
スプーンを使って量をはかり、香りを確認しながら袋に入れてシャカシャカとシャッフル!すりきり一杯にするか山盛りにするかなど、一人ひとりの性格やこだわりが表れる楽しい実習となりました。「アレルギーに注意する」「1週間以内に使い切り、冷蔵庫で保存する」といった衛生管理のルールも学び、世界に一つだけの七味唐辛子を完成させました。

■「薬」を「薬物」にしないために——薬物乱用防止教育
後半は、正しく使えば命を救う「薬」が、一歩間違えると人生を壊す「有害な薬物」へと変わってしまうリスクについて学びました。

昨今社会問題となっている危険ドラッグや市販薬のオーバードーズ、依存性の恐怖について、映像資料を交えながら解説を受けました。若者を狙う巧妙でおしゃれなパッケージの罠や、10代での安易なきっかけが心身の発育・脳へ深刻なダメージを与える現実に、生徒たちの表情も一気に引き締まりました。

「危険ドラッグは薬ではなく、一度でも手を染めれば犯罪であり人生を台無しにする」

という強いメッセージを受け取り、医療や薬に関わる者としての倫理観と身を守る防犯意識を強く再確認しました。


■ まとめ
「食」を通じた予防医学の楽しさと、「薬」を取り扱う重い責任の両面を学んだ生徒たち。東洋医学の温かい知恵と、現代社会に必要な毅然としたリスク管理の視点を同時に培う、非常に濃密な探究の時間となりました。

■ 次回予告
次回は横浜薬科大学のキャンパスを訪れ、午前と午後の二部構成で専門的な薬学実習・講義を体験してきます。

 午前:「遺伝子の違いが体質に与える影響」、 午後: 「紫雲膏(しうんこう)をつくってみよう」

最先端の遺伝子レベルの学びに触れるとともに、伝統的な漢方軟膏「紫雲膏」の製剤実習に挑戦する予定です。

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