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2026.07.09高校教育

【進学コース】メディカル探究 第10回:足首のテーピングから学ぶ柔道整復の入り口

第10回となる今回は、帝京科学大学 医療科学部東京柔道整復学科の原朋弘先生(特任助手)をお招きし、柔道整復学についての特別講義が行われました

原先生は接骨院に15年勤務された柔道整復師のプロフェッショナルです。先生が医療において目指すのは「再現性の高い医療」。「自分にしか治せない治療は再現性が低い。ただ治ればいいのではなく、誰もが同じように効果を出せる科学的な医療が大切」という言葉から講義が始まりました

■ 「なぜ足首は内側にひねりやすい?」模型と議論で迫る原因

骨折や脱臼、肉離れなども扱う柔道整復師は、レントゲンを使えない現場で「触診(触って診断すること)」を重視します。今回のテーマは、スポーツ現場でも最も身近な「足首の捻挫」ですまず、「内返し捻挫(足首を内側にひねる怪我)は、なぜ発生しやすいのか?」という問いに対し、グループディスカッションを行いました。生徒たちは人体模型を触りながら熱心に話し合い、ホワイトボードに意見を書き出していきます

 ●「外側に体重がのっかかりやすいから」

 ●「運動中に重心の移動が追いつかないから」

など、実生活の経験から多くの意見が出ました。先生からは、大学ではこれを「構造的理由」「可動域の関係」「運動制御の関係」という3つの医学的・科学的観点から深く掘り下げていくのだと解説があり、生徒たちは深く納得していました

■  白熱のテーピング実習!相手を思いやる声掛け

後半は、内返し捻挫を防ぐための「足関節のテーピング」に挑戦しました。原先生のお手本を見た後、2人1組のペアになって実践ですアンダーラップから始まり、アンカー、スターアップ、ホースシュー、サーキュラー、そしてフィギュアエイトと、本格的な手順を踏んで巻いていきます実習中の教室からは、

「ちょっと緩いよ」

「きついかも?」

「いい感じに固定されてるよ!」

といった声が飛び交い、お互いに声を掛け合いながら真剣に取り組む姿がとても印象的でした。ただ固定すればいいのではなく、「怪我が起きる状況を想定し、どちらの方向から引っ張れば悪化を防げるか」を常に考える、医療者としての思考力が求められます。巻き終わった後は、食い込みの強さや、内返しをしたときにしっかり止まるかどうかの確認まで徹底して行いました

■  プロの技に拍手喝采!

初めてのテーピングに、多くの生徒が苦戦し、完成までに長い時間がかかっていました。そんな生徒たちの前で、最後に原先生が「プロのスピード」を実演。 迷いのない手つきで、あっという間に美しく完璧に巻かれていく圧巻の神業スピードを目の当たりにし、教室中から思わず大拍手が沸き起こりました

■ まとめ

今回の講義を通じて、身近な応急処置であるテーピングの裏にある医学的根拠と、プロの技術の凄みを肌で感じた生徒たち。柔道整復師という仕事の魅力と、「再現性」を持って人を治すことの格好良さを学ぶ、非常に刺激的な時間となりました

■ 次回予告:帝京科学大学を再訪問

次回は、帝京科学大学のオープンキャンパスを体験後、副学長 冲永 隆子先生による生命倫理の特別講演を傍聴します。

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