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2026.06.19高校教育

【進学コース】メディカル探究7回目:熱中症を「科学」の視点から紐解く

今回は、前回に引き続き中村先生による「熱中症」の第2回目の講義が行われました。今回は単なる予防法の確認にとどまらず、「なぜ?」「どうして?」を物理や建築、衣服の科学から解き明かす授業となりました。

 

■ 身長や体積でリスクが変わる?「子どもと熱中症」

今回は「子ども」のリスクについて考えました。 授業では先生から「長さが2倍になると、面積は4倍、体積は8倍になる」という数理的なヒントが提示されました。ここから、大人に比べて体が小さい子どもは「体積に対する表面積の割合」が大きいため、物理の法則上、外の暑さの影響をダイナミックに受けてしまうという事実を学びました。地面からの照り返しも含め、大人の感覚で判断してはいけないという医療者としての視点を養いました。

 

■ 部活中の飲み物は?スポーツ現場の水分補給

部活動に所属する生徒たちへの質疑応答を交えながら、運動時の理想的な水分補給についてもディスカッションしました。 大量の水だけを飲むと体内の塩分濃度が下がってしまうリスクや、湿度が高い日は汗が蒸発しにくく熱がこもりやすいことなど、身近な部活動に直結する内容に生徒たちも興味津々。運動の「2〜4時間前」から水分補給を始めるべきという具体的な指標に、さっそく実践しようとメモを取る姿が見られました。

 

■ 医療の枠を超える!「家」と「服」の熱中症科学

 ● 鉄筋コンクリートの罠: 木造に比べて外気の影響を受けにくい反面、一度熱がこもると1日中高い温度が維持されてしまう特徴を学びました。「エアコンを切ると一気に室温が上がるため、就寝時は朝まで28℃を維持する設定が良い」という具体的なアドバイスに納得。

 ● 裾を出すと涼しい理由: 屋外での長袖の有効性や、上着の裾を出すことで風が通り抜ける「トンネル効果」など、衣服の工夫を科学的に解説していただきました。また、「ポタポタ垂れる玉のような汗は体温を下げてくれない」というお話から、吸水速乾性インナーの重要性を知りました。

「熱中症対策」と一言で言っても、そこには気象、物理、建築、被服など、あらゆる分野の知識が結びついていることを実感した生徒たち。医療に携わる人間として、一つの事象をどれだけ多角的に捉えられるかという「探究心の大切さ」を肌で感じる授業となりました。

 

■ 次回予告

6月20日(土)に看護体験授業を実施します!
順天堂大学医療看護学部を卒業し、順天堂大学医学部附属順天堂医院に勤務されている方、そして国立看護大学校を卒業し、国立国際医療研究センター病院に勤務されている、本校卒業生の現役看護師2名をお招きします。
先輩方のリアルな経験談を伺いながら、看護体験に挑戦する予定です。次回のレポートもお楽しみに!

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