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2026.05.26高校教育

【進学コース】メディカル探究 第5回目:薬剤師への道と「薬学」が持つ未来の可能性

前回に引き続き横浜薬科大学の梶原康宏先生をお招きし、薬学編の第2回目となる特別講義が行われました。

■ 国家試験のリアルと「6年制」の重み

 講義は、薬剤師になるための最大の関門である「薬剤師国家試験」の解説からスタートしました。各分野の出題数や、試験中の時間配分(必須問題は1問1分、一般問題は1問2.5分で解く計算)など、非常にリアルな試験の臨場感が紹介されました。さらに、令和11年度以降に導入される新制度の動向や、近年の合格率・合格者数の推移、そして新卒で合格することの難しさについても言及がありました。

 ここで、梶原先生から「なぜ薬学は6年間も学ぶ必要があるのか?」という本質的な問いが投げかけられました。 医師や歯科医師、そして薬剤師が6年制課程である理由は、すべて「人の命や健康に直接関わる仕事」という共通点があるからです。有機化学や生物、機能形態学などを構造式レベルまで深く理解する力が必要であること、そして病院や薬局での実務実習を通じて、患者さんとの接し方やチーム医療、現場での判断力を徹底的に身に付けるためであるというお話に、生徒たちは専門職としての責任の重さを改めて実感していました。

■ 薬剤師に求められる人物像

 どのような人が薬剤師に向いているのかという「人物像」についても具体的なアドバイスがありました。

 ・常に向上心を持っていること

 ・コミュニケーション能力があり、理性的であること

 ・相手を思いやる気持ちが強く、人の役に立つ仕事がしたいこと

 ・自ら課題を発見し、専門的な知識と技術を身に付ける意欲や問題解決能力があること

これらはまさに、本校の生徒たちが日頃の探究授業や学校生活の中で培おうとしている力そのものであり、日々の学びの重要性を再確認する機会となりました。

■「漢方」の強みと、「薬科学科」というもう一つの選択肢

 後半では、横浜薬科大学ならではの特色である「漢方薬学科」に焦点を当て、漢方医学が特に有効とされる疾患(西洋医学で十分な治療法がない、副作用やアレルギーで西洋薬が使えない、原因が分からない場合など)について解説を受け、東洋医学の持つ可能性に視野を広げました。

 さらに、薬学の進路には、薬剤師を目指す「薬学科」のほかに、進路の自由度が高い「薬科学科」という選択肢があることも学びました。薬科学科では、医薬品の創製・開発・生産はもちろんのこと、化粧品会社での研究開発や生産に携わるなど、身近な美や健康を支えるフィールドにも道が開かれていることを知り、生徒たちの進路への興味関心はさらに多様に広がったようです。

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